―3rd Promise―


「笑太君、シャツ。。。」

「いいよ脱がなくて。そのままのが、エロい」

前が乱された白いシャツを羽織ったような格好で
俺の腰の上に跨っている清寿が、呆れたように
溜め息をついた。

裸になるには寒すぎる清寿の部屋の、大きなベッド
の端で向き合うように抱いたひやりと冷えた身体が、
火照る肌に気持ち良い。

「寒いだろ?」

シャツの下に手を入れて、細い腰を撫でる。

「最初からそう云ってくれればいいのに」

苦笑は甘い喘ぎに消されて、はだけた襟元から覗く
首筋がほんのり赤味を帯びた。

「あ。。。あ。。。っ」

しなやかに上下運動を繰り返す身体に手のひらを
這わせて、胸の突起を唇と舌で弄ぶ。

「それ。。。だめっ」
「ここ、清寿の弱いとこ」

膝から力が抜けて落ちてきた腰を下に引き寄せて、
深く深く繋がる。

「あぁっ!!」

首に回された腕から振るえが伝わってきて、肩の上
に触れてきた額が熱い。

「キツ。。。そんなにイイ?」

身体を繋げれば繋げる程、締め付けてくる。
息が上がって言葉が返せない清寿は少し悔しそうな
表情(かお)をしていて、それが堪らなく愛しくて、奪う
ように唇を重ねた。

「ね。。。笑太君。。。」

焦らすように数回突き上げると、耳を掠める息が更に
荒くなった。

「前、触って。。。」

上擦った声で欲情が煽られる。

「イキたい?」

清寿は身体を起こすと俺に顔を見せて、半泣きの
潤んだ瞳で頷いた。

「笑太君の手で、イカせて」

両腕にだけ絡みついたよいに見える真っ白なシャツ
の上で、濃紺の髪が艶めかしく揺れた。

それを媚態とからかう余裕もない程に、清寿に惚れて
いると自覚している。

「あっ。。。はっ。。。」

清寿のそれは充分に昂ぶっていて、溢れた先走りで
濡れそぼっていた。
それを指で絡め取り、根元から撫で上げて、先端を
扱く。

「んっ」

全身を震わせて、清寿が達した。
その白濁を手のひらで受けながら、俺も清寿の中で
精を放った。

「大好き、笑太くん。。。」

やっと温まった身体を強く抱き締めて、甘く蕩けた
語尾をくちづけで飲み込む。

「清寿、愛してる」

何度も繰り返している儀式の様な遣り取りでも、
目の縁を赤くしてうっとりと微笑む頬に触れる度に
幸せを感じる。

「また1年経ったね」

背中を抱き上げてベッドに横たえてやると、清寿
が真面目な顔をして云った。

「笑太君と付き合い出してから」

両腕で頭を抱いて、髪に、瞼の上に、耳朶に、
鼻の頭に、両頬に、そして唇に、じゃれるように
くちづけを降らせる。

「やだぁ笑太君〜くすぐったいよぉ〜」

清寿は声を上げて楽しそうに笑った。

「お前は笑ってろ」

次の1年を一緒に過ごせる保証は無いから、
今はお前の笑顔を見ていたい。

「笑うなっ!って怒ったクセに」
「あれはもう忘れていい」
「笑太君、わがまま!」

顔の横に置かれた手に手を重ねて見詰め合う。

「愛してるよ」
「うん、僕も。愛してる」

冷たい手のひらが、俺の顔に触れた。

「だから、笑太君も笑って。そんな悲しそうな顔
しないで」

唇をなぞる清寿の指先にそっとくちづけて精一杯の
微笑みを返した。


―The end―






P.S.
同僚としてでなく恋人として
3年目?な設定で。

サイト3周年記念の話。
あまあまな2人の話を書きたくて。
連載ではなかなか第一が
出てきませんが、
乾はやっぱりこの2人が好き。
10/02/26Fri.


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