05. もっと妖しく誘ってよ


コトッ

テーブルにマグカップの底が当たった時の微かな音で
我に返った。
「笑太君、怖い顔してる」
夕食の片付けを終えてキッチンから出てきた清寿が、
俺と、俺の目の前にあるノートPCを見て云った。
「何見てたの?」
ソファとテーブルの間の床の上に腰を下ろして、ソファ
に寄りかかるようにして座っている俺の肩に、斜め後ろ
からちょこんと顎を乗せて覗き込んできた。
「ん。。。次の任務の、資料」
丁度見ていたのが事件現場の写真で、清寿が身を
竦めたのが分かった。
「あ〜。。。じゃあ僕、先にお風呂入ってくるね」
慌てて立ち去ろうとする手首を捕まえる。
辛うじてバランスを保った身体をこちらへ引き、空いて
いたもう片方の手で首を捕らえてもっと近くに引き寄
せて、唇を奪う。
舌を絡ませて息が切れるまで求め合って、離してやる。
「。。。イヤな事件なんだ?」
テーブルを押して拡げた隙間に座らされ、俺の腰の
上に跨る格好になった清寿が、伏し目勝ちに訊く。
「ああ。最低だ」
眉を顰めて、心配そうに小首を傾げた。
「毎度の事、だけどな」
その頬を両手で挟むように持ち、押し付けるように
して再び唇を重ねる。
「な。しよ?」
言葉が届くと同時に唇を唇で塞いで、服をまくり上げ
て両方の胸の突起を指で玩ぶ。
清寿の身体が震えて、背筋が反る程に伸びた。
「や。。。笑太くんっ。。。やめっ」
カリッ、っと歯を立てて乳首を咬み、乳暈まで咥えて
軽く吸う。
「やだぁっ」
「イテ!」
頭を後ろに押されて、首の骨が折れるかと思った。
「ね、笑太君」
両腕で抱え込んだ俺の頭を抱き寄せて、清寿から
くちづけてきた。
「運動するんじゃないんだから。もうちょっと、さ」
布越しでも分かる股間の昂りに、こちらの昂ってきた
ものを擦り付けると、喘ぐように顎が上がった。
「あっ。。。っ」
「もうちょっと、どうして欲しいんだよ?」
清寿は俺を見て一拍置き、下唇を噛んだ。

「もっと妖しく誘ってよ」

零れ落ちそうなくらいに潤んでいる瞳で見詰めて、
何を云い出すのかと思ったら。
「食後の運動みたいなもんだろ?」
「違うよ」
眉根を顰めて、責めるような表情(かお)をする。
「じゃあ、寝る前の運動?」
「そうじゃないでしょっ、って。。。んっ」
尖った口元を舐めて、くちづけを強要する。
欲しがってるのは、返されたくちづけの深さで分かる
のに、焦らしてる意味が分からねぇ。

「清寿、お前さ。。。」


―Continue to ”俺様に捧ぐ台詞:06”



続きます。
もうひとつのお題の台詞と
続いてるような感じ
だったので。
09/02/08Sun.


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