03. 「おいで」とその目に導かれ*R-18*


「おいで」

素肌にバスローブを羽織っただけで、毛足の短い
カーペットが敷かれたベッドルームに導かれる。
ベッドの端に足を下ろして座っている三上さんの
前で立ち止まり、左腕を首に回し、右手を顔の
横に添えて指を髪に絡めて、自ら唇を差し出す。
掬い上げられるように唇を重ねられ、腰に回され
た腕に引かれて片膝をベッドの上に付く。
わざと湿った音が高く立つようにくちづけあうと、
バスルームで抱かれた後一度醒めた筈の身体が
また火照り出す。
神経質なくらいに丁寧な愛撫は笑太君のそれに
似ていて、昂ぶってくると混乱する。
バスローブの上からお尻の下に回された腕で
持ち上げられるようにして、もう片方の膝もベッド
の上に乗せる。
腰を跨ぐ格好になると、自分の欲望を隠す術が
なくなる。
ビクッ。
裾を割って差し入れられた大きな手が、下腹部
の際どいところをなぞっていく。
「触って欲しいか?」
冷ややかな目が試すように、感じすぎてまともに
目も開けていられない程乱れている僕のことを
見詰めている。
「。。。はい」
羞恥心は、無い。
罪悪感も、今は感じない。
「あっ」
唇を塞がれて、前と後ろを嬲られる。
はしたないほどに体液を溢れさせて、先に達する。
「挿れて」
わずらわしくなったローブを脱ぎ捨てて裸になり、
屹立に舌を絡めて唾液で濡らし、放った余韻で
小刻みに震えがくる身体のなかに、命令通りに
迎え入れる。
「あ。。。」
硬度を取り戻してきた先端を、指先で玩ばれる。
こうすると更に締まって気持ちいいと、笑太君も
三上さんも云う。
相手が悦ぶ顔で、僕ももっと気持ち良くなる。
挟み込み擦るようにして、腰を揺らす。
腰骨の上に乗せられた手のひらが汗ばんできて、
低く抑えた吐息が漏れ出してきた。
「清寿」
名前で呼ばれると、ゾクッときた。
いつもは苗字でしか呼ばないのに。
こういうことしている時にも呼ばれたことない。
記憶にある限り初めてだ。
「三上さん、今なんて?」
「力抜いてろ」
繋がったまま、反転させられた。
「清寿。。。」
手を伸べてメガネを外し、横に放り投げる。
バスローブの中に手を滑り込ませて、背中を抱く。
「僕は。。。愛が欲しいんじゃないんだ」
不安を紛らわせてくれる温もりが欲しいだけ。
「今更。。。承知の上だ」
そう答えて首筋を甘く噛んだ、少し乾いた薄い唇
のザラッとした感触。
「御子柴は無事だ。定期的に連絡が入っている」
1週間前から笑太君は潜入捜査に入っている。
直前まで一緒に居たのに何も知らされていなか
った僕は、かなり凹んだ。
潜入任務の間は、当たり前だけど、一切接触を
持てないから、ひたすら笑太君の無事を祈りつつ
羽沙希君をリードして他の任務をこなしていかな
いといけない。
顔色が悪いぞ、と、云ってくれた三上さんに縋り付
いてしまったのは、だからなんだ。
笑太君が無事と聞いて、ほっ、と息をついた直後、
激しく突かれて喘ぎ声を上げさせられる。
「やっ、掻き混ぜないで。。。っ、そんっ。。。なっ」
泣きながら懇願して、爪を立ててしがみつく。
「うっ。。。だめっ。。。っ、またイッちゃう。。。っ!」
熱が、最奥に叩きつけられた。
深い吐息と共に、僕の熱も2人の間に広がった。

「おいで」
バスローブを羽織らされて、バスルームに導かれる。

静かな茶色の瞳に秘めているのは、どんな感情?


―End―



感情的に未分化な清寿と
ちょっと本気になってきた?
三上さんの話。。
俺様台詞なお題の
3題目の話と合わせて
お読みいただきたいです。
そして俺様台詞4題目とも
繋がっていく予定。。
08/11/29Sat.


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