01. キスとキスの合間に*R-18*


「なんで目、瞑らないんだよ」
「だって。。。目瞑ったら顔が見えなくなっちゃう」

だからって、そんなにデカい目で見られてたらやりづらい。

「顔なんていいだろ?いつも見てんだから」

何年一緒に居ると思ってんだ。
それに、最近は24時間一緒で明けても一緒、って日
もあるだろ。

「笑太君の顔、好きだから」

毎度のことながら、清寿はマイペースだ。
しっかりしてそうだけど、情緒的に不安定で気まぐれな
ところもあって、結構振り回されてる。

「睫長いよね。目を閉じると、バサァッ!って」
「そりゃ。。。お前もだよ」
「僕より絶対笑太君の方が長いよ」

。。。そんな事ぁ、どうでもいい。

「お願いだから、目を瞑ってくれ」

不思議そうな表情(かお)で小首を傾げている。

「もっと恥ずかしいことだっていっぱいしてるのに、
目を開けてキスするってそんなに恥ずかしいの?」

清寿。。。
それ云ってて恥ずかしくねぇの?

「お前が好きなのは俺の顔だけか?」
「え?何云ってるの?違うに決まってるじゃない!」

目を細めて笑った隙に、唇を奪う。

「。。。だ・か・らぁ。。。目、瞑れって」
「え〜、だってぇ。。。」

真っ直ぐに見詰めてくる大きな瞳(め)に映ってる
自分の顔と目が合うから、恥ずかしいんだよ。

「だって、は、却下」
「けどぉ。。。」
「けど、も、却下」

くすくすっ、と、楽しそうに笑った。
そんな風に笑ってる顔は、俺なんかよりずっと綺麗だ。

「でも」
「でも、も却下だな」
「でもでも!僕が目を開けてるのを知ってるってことは、
笑太君も目を瞑ってないんじゃない?」

。。。気付かれてたか!

「じゃあ俺も目を瞑るから、お前も閉じろ」
「う〜。。。仕方ないか」

先に目を閉じて、唇の位置を指先で確かめながら、
何度も角度を変えて唇を合わせて。。。

「だからっ!」
「笑太君だってっ」

お前のことは俺が一番知ってたい、だなんて、
かなりマジな告白したばかりだから気恥ずかしいん
だって。

「笑太君」
「あ?」
「全部大好き」

可愛くて、抱き締めたい。
手を繋いだまま、キスしたまま、愛し合いたい。

この際、俺が目を瞑るしかないか。。。


―End―



微エロ。。というお題なので、
最初はピロートークから。。
微妙に前後の話とLink
させてみたりもします。。
08/10/19Sun,


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