08:あなたの吐息、僕の涙*R-18*


「ひとりなのか」
携帯越しに聞こえる声は硬質で、いつも掛けて
しまってから後悔する。
疑問形ではないからそれは質問しているのでは
なく、確認。
「。。。はい」
答えが返ってくるまでの数秒の間に切ってしまお
うか、という衝動に駆られるけれど、息を殺して
待ってしまう自分が居る。
「今日は帰れない。が、食事ということで数時間
空けることは可能だ。それでいいか?」
溜め息混じりの抑えた口調。
携帯電話を握りしめて、相手には見えないのが
分かっていても、こくっ、と頷く。
「では。。。」
まるでそれが伝わったみたいな感じで話し出し、
待ち合わせの時間と場所を告げられて、一方的
に電話が切られた。

寂しいから。
ただそれだけで呼び出す僕のことを、三上さんは
決して怒らない。

「何日ひとりで寝てるんだ?」
目の下に浮かんだ隈が気になるらしく、運転の
途中で伸ばされてきた指で軽く擦られた。
「1週間。ひとりだから、眠れてない」
人通りがほとんどない公園横の通りの路肩に車
を停め、引き寄せるように膝の上に乗せられた。
伸び上がるようにしてこちらからくちづけをしたら、
頭を後ろから手のひらで包むように持たれて、唇
を離してもらえなくなった。
無意識に、胸元に当てていた指に力が入って、
一日着ていた筈なのにシワひとつ無いくらいに
ぱりっ、としていたシャツを握り締めていた。
指の間に絡みつく、薄い布の感触。
乱れているのは自分ばかりで、相手の冷静さが
癪に障るから、もっと強くしがみ付いてしわくちゃ
にしてやりたくなる。
「立って」
子供にするみたいに腰を持ち上げられて、脚を
跨ぐ格好で立たされる。
背中を丸めて前屈みにならないと立っていられ
ないし、そうすると三上さんの首に抱き付いて、
肩に顔を押し当てているしかない。
「あぁ。。。んっ」
反応しかけていたものを取り出され、慈しむよう
に愛撫されると、鼻にかかった甘い声が漏れた。
「汚しちゃうからダメ。。。」
「お前のは汚いとは感じない」
耳の穴に息を吹き込むようにして囁きながら、
僕の顎や首筋を濡れた舌先が辿る。
「でも、服が。。。」
「替えなら何着でもある。お前が気にすること
じゃない」
はしたなく滴り落ちている雫がきっともう服を汚
してしまっているだろうから、手遅れか。。。
反り返り脈打つのを感じるくらいになった茎を
翻弄するように扱かれて、我慢し切れずに手の
ひらの中で放つ。
それで濡らして解された花芯で、三上さんの楔
を根元まで受け入れる。
腰を落として向かい合って座る体位になって、
また胸元にしがみ付かされた。

いつも僕から呼び出すのに主導権は三上さん
にあって、なされるがままに流される。
それが悔しくて。。。
だから次こそは、と、それを口実にまた会って、
本当に好きな人は別に居ると知っていながら、
偽りの慰め合いを続けている。

「疲れれば眠れるだろう?」
「ひとりだから眠れないって云ってるのに。。。」
胸に縋りつき、シャツを思いっきり握りしめる。
溢れる涙を擦り付けるようにして、顔を埋める。
シャツに包まれた貴方の心の内を暴き出して、
もっともっとぐしゃぐしゃにしてやりたい。
その前に僕の方がぐちゃぐちゃにされてしまう
から、その願いは叶ったことは無いんだけど。


―Taboo―



ヴィクトリア様の方のブログで
スーツ萌えの話題から
シャツをぐしゃっと握りしめて。。
で盛り上がりまして。
それなら三上さんと清寿で!
ということで、
こんな話になりました。。
ヴィクトリア様こんな感じで
どうでしょう?
ちょっとエロすぎ??(汗


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