―Can you get your Real?―
    after“Can you catch your Truth?”

「笑太君のせいなんだから、ちゃんとフォローしといてね!」
「ええ〜っ??俺がすんの?」
「"俺がすんの?"じゃないでしょ。羽沙希君、絶対勘違いしてるよ」
「え?誤解されたままだとイヤ?」
「ヤダ」
「うわ!即答」
思わず苦笑が漏れる。
「自分で撒いたタネは自分で始末して。早めにね!」
「。。。わぁ〜ったよ」

清寿には珍しく、かなりムッとしたような口調と表情だったので戸惑った。
たった一度の気まぐれみたいなキスだったのに。。。
羽沙希には刺激が強すぎたか。

「それよりさ、清寿」
「何?」
あ。。。怒ってる?かな。
「最近ちゃんと眠れてないんじゃないか?」
「。。。なんで?顔に出てる?」
「いや。2件目の処刑の後、ツラそうだったからさ」
「ああ、あれ。。。」
清寿は意味有り気に笑って、露わになった白い背中をこちらに向けた。
「あれはニオイにむせただけだよ」
部屋中に充満した、腐敗しかけの遺体数体分の血液と内臓が放つ悪臭。
確かにアレは俺でもツラかった。。。
思い出して御子柴も気分が悪くなった。
「どうしても慣れる事が出来ないんだよ、血のニオイに。。。」
御子柴から目を逸らし、式部は自嘲的な笑みを浮かべた。
職業に対する適性と相性は別のモノで、強いことが仇になって副隊長にまで
なったけれど、本当はこの仕事には向いていないのかもしれない。
御子柴は着替え終わった式部の背中に声を掛ける。
「今日、部屋に行ってやろうか?」
「え?」
「そのままじゃどうせ眠れないだろ?」
式部はついっと俯いて目を閉じた。
「いいよ。大丈夫」
「なんで?」
「なんでって」
思わず式部は失笑した。
「行くから飯食わせて」
「そ〜か!それが狙いだったのかぁ!」
あはは!と式部は声を上げて笑った。
やっと表情が和らいで、御子柴はちょっと安心した。
「"タマ"ちゃんは?」
「仕事。今日も帰ってこれないらしい」
「あっちも忙しそうだね」
「まぁね。良い事じゃないけどな」
「笑太君、明日非番?」
「あ、そうだったかな」
「僕も。ゆっくり眠りたいから来てくれる?」

――― これじゃあ羽沙希君に誤解されるのも仕方ないか。。。

式部はいつものように御子柴の左横を一歩下がって歩きながら、
溜息を一つついた。


         ― The end ―



  


P.S.
前作(Can you catch〜)のサイドストーリィ。
原作でも御子柴と式部の会話が好き〜♪
ただそれだけで書いてみました(汗
それっぽい感じ、出てるでしょうか?
ここら辺はまだ<Affair of DOLLS>前の話です。


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