―06風呂場で*R-18*


泡風呂がいい、
っていうからバブルバスにしてみたけれど、
全然浸かってないし。
「そっ、そんな奥まで。。。っ!」
バスタブの端を両手で握らされて、
洗い場に両膝をつかされて、
お尻を高く持ち上げられた格好が恥ずかしい。
「や、止め。。。っ!」
笑太君はさっきからご機嫌で、
湯船に浮かんだ泡を掬い取っては、
指を捩じ込むようにして
奥まで洗ってくれようとしている。
「俺が汚したんだから洗ってやるって」
汚されたなんて思ってない。
それより、汚したなんて思ってないクセに。
ぱちぱちと泡が粘膜の上で弾けてむず痒い。
「自分でやるからいいっ」
ふ〜ん。。。と、つまらなさそうな声。
後ろから指が引き抜かれる瞬間、
それまで抑えていた甘い吐息が漏れた。
「じゃあ俺、見てればいいの?」
背中の方に居るから顔は見えないけれど、
にやにや笑っていそうな軽い口ぶり。
「あっち向いて大人しくお風呂に入ってて!」
腰を支えていた手が肌から浮いて
離してもらえるかと思ったら前に回ってきて
隠そうとしていた僕の欲望を暴く。
「こんなに固くしてて、我慢出来んの?」
「ん。。。っ」
腕を縮めてバスタブの縁に額を押し当てて、
喘ぎ声を噛み殺す。
息が上がって波打つ背中に、
濡れて乱れた髪の上に、
笑太君の息がかかり、唇が遊ぶ。
「ああっ。。。!」
舌先が背骨をなぞる様に滑り下り、
手で広げられた双丘の間に侵入してきた時、
ぶるっ、と、小さく身体が震えた。
「やぁっ、そんなとこ舐めちゃ。。。っ」
泡をまとった指とは違う、
柔らかくて滑らかな感触が後孔を犯している。
「清寿のここ、綺麗な色してとろとろに熟れてる」
涙が滲む。
「俺が欲しい?欲しがってみせたら挿れてやるよ」
「う〜。。。いやっ」
背中を覆うように笑太君の気配がして、
耳朶を、唾液に塗れた舌が嬲る。
「嫌?」
身体を捻るようにして、
意地悪く笑っている口元のホクロを舐め返し、
差し出された唇に唇を重ねて舌を絡め合う。
「顔見えないのいやだもん。前から。。。して」
バスタブの中で向かい合うように座らされて、
可愛くてしょうがない、
って表情(かお)で顔中にくちづけを返されても、
羞恥心と敗北感で複雑な気分。
この後に与えられるであろう快感の予感に
身体が疼いてしまっているのも悔しい。

笑太君が好きでしょうがない僕は、
僕のことを弄りたくてしょうがない笑太君に、
バスルームでも勝てたことが無い。


―Vanilla―



多分。。
負けてるのは笑太です(笑

7000HIT突破記念なのに
裏になってしまいました(汗
とりあえず。。
Gacktの“Vanilla”の
イメージで。。
08/02/10Sun.


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