―09パーティー会場で


本日最後の任務は未だかつてない特殊な内容。
三上さんも渋ったらしいが、相手が悪かった。
第一のスケジュールを完全に押えた上での当日に
なってからの依頼。
俺と清寿を指名してきて、測ったみたいにサイズ
ぴったりのコスチュームも既に用意されていて。。。
断るに断れなかった、と、すまなさそうに謝る三上
さんなんていうのも初めて見た。

「モテてんじゃねぇよ。。。」

その任務は要人警護。
こんな我儘を三上さんに対してごり押し出来る
人物なんて、多分この世に一人しか居ない。
獅洞法務大臣。。。こいつだけだ。
賓客を迎えて開催する自分主催のパーティー
の警護をしろ、というのが依頼内容。
そんなのアンタんとこにいる優秀な警備員達に
やらせりゃいいだろ!と、警護に入る直前に会
った時目の前で云ってやったら、
「こんなのは見た目が最優先なんだよ」
と、鼻先で笑われた。
暴言を吐きそうになる寸前に清寿に頬を挟んで
持たれて真正面から見詰められて、
「笑太君、正装似合うね。カッコいい」
んなことを見惚れてしまうくらい綺麗な笑顔で
云われて、一気にクールダウンさせられた。
漆黒の上下。ぱりっと糊の効いた白いシャツ。
キズひとつないエナメル素材の靴。
清寿の方にはベルベット素材の黒いリボンが
一緒に入っていて、目立つといけないからねと、
清寿はそれを使って髪を一本に束ねた。
それが却って目立っていて、先刻から女性達に
囲まれてる。
整った顔。優しい笑みと声。穏やかな雰囲気。
背も高ぇしスタイルいいし、物腰柔らかいし。
そりゃあモテるよな。。。
「ブチブチ云ってないでちゃんと警護しろ」
入口横の壁際に置かれたイスに足を高く組ん
で不貞腐れて座っていたら、聞きたくもない声
が頭の上から降ってきた。
「っさいなぁ。こんな任務、金輪際、絶対に!
受けねぇからなっ」
顔を上げなくても、にやにや笑っている髭面が
見えるようでムカつく。
「命掛けなくていい任務なんて他に無いだろ?
どうせ何も起こりゃあしないって分かっててお前ら
を呼んだんだ。たまには美味しいもんでも食べて
のんびりすればいい」
「警護してたんじゃ食えねぇだろ」
あはは、そうだな!と、大臣は、周囲の人が振
り返るくらいの大声で豪快に笑った。
「じゃあ式部をお持ち帰りして食え。リボンも付
けてプレゼント仕様にしといたから」
あのリボン。。。そんな意味があったのかよ?!
「。。。相変わらず下品だな」
「バーカ。お節介と云え」
ま、これでも食っとけ、と、渡されたチョコバーを
ヤケ食いして大あくびしてて気付いたら、俺も
オンナ達に囲まれていて。。。

清寿、笑ってるけど、顔ちょっと怖いよ?


―LIPS―



大臣と笑太。。
嫁にこんか?と云われるくらいの
間柄ですから(笑
笑太と清寿の正装姿って
格好良さそう♪


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